水ぼうそうウィルスに対する免疫(抵抗力)は、私たち誰でも50歳を過ぎると次第に弱くなってきます。体力が落ちたり大きな病気にかかると、長い間背骨の近くの神経の中で眠っていたウィルスが再び活動を始め、強い痛みを伴う発疹をつくることがあります。帯状疱疹といいます。この発疹は、体の左右どちらか片方の顔や胸、脇腹の皮膚に帯状にできるのが特徴です。一部のひとには治った後にも神経痛(帯状疱疹後神経痛)が残ることがあります。帯状疱疹はワクチンで予防することができます。

ワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。前者は1回接種です。発症予防効果は50-70%、持続性は5年程度。後者は2回接種です。発症予防効果は90-97%、持続性は9年以上。接種対象はいずれも50歳以上の方です。

海老名市では、神奈川県内で最も早くワクチンに対する助成金が出ることになりました。令和5年4月1日から、生ワクチンには3000円、不活化ワクチンには1回1万円(2回で合計2万円)の助成金がでます。ぜひ、この機会にワクチン接種を検討してみてください。

 

                                     令和5年4月10日

                                     海老名中央医院 

                                     院長 内山 喜一郎