A型肝炎ワクチン
2013年より接種対象に関する年齢制限はなくなりました。
WHO(世界保健機関)では1歳以上の小児に接種を推奨しています。
感染流行国への渡航を予定されている方は接種が推奨されます。
接種方法
初回:通常2-4週間隔で2回の皮下接種または筋肉内接種
追加:初回接種から24週経過した時点で1回
渡航などで免疫を急ぐ場合
2週間の間隔で2回接種します。
なお、妊婦への安全性は確立していません。
副反応
注射部位の疼痛、発赤、掻痒感、腫脹、硬結など。
全身症状として倦怠感、発熱、頭痛、じんましんなど。
A型肝炎
A型肝炎ウイルスの経口感染により生ずる急性肝障害です。
感染患者の便中にウイルスが排出され、飲料水、生ガキなどから感染します。
若い日本人(免疫のない方)が東南アジアなどに渡航して感染することが多いと言われています。
症状
2-7週間の潜伏期間の後、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛、腹痛、黄疸などが急激に強くなります。
発症前2週間が最も感染力が強く、性行為、血液を介しても伝染します。
通常は慢性化しませんが、まれに劇症肝炎となることもあります。
治療
安静と対症療法です。
合併症
急性腎不全、低血糖発作、溶血性貧血、血小板減少症、赤芽球癆、再生不良性貧血、ギランバレー症候群、胸膜炎、膵炎などがあります。