髄膜炎菌ワクチン
接種年齢は決められておりませんが、国内臨床試験は2歳から55歳を対象に実施されているため、2歳未満への安全性、有効性は確立していません。
寮生活などの集団生活や海外渡航予定の方は接種が推奨されます。
接種方法
一回の筋肉内注射
副反応
注射部位の疼痛、全身症状として筋肉痛、倦怠感、頭痛などがあります。
侵襲性髄膜炎菌感染症
髄膜炎菌は健康な人の鼻や咽喉の粘膜にも存在しています。ヒトからヒトに伝染し、気道粘膜に感染します。血液や髄膜に侵入して全身に広がると敗血症、髄膜脳炎など侵襲性髄膜炎菌感染症を引き起こすことがあります。
好発年齢
乳幼児、10代後半に多く見られます。
学生寮などの集団生活、食器の共有がリスクとして考えられています。
症状
発熱、皮膚や粘膜の出血班、頭痛、吐き気、精神症状が見られます。
早期診断が難しい一方、急激に進行する疾患です。
治療
起炎菌を想定、または髄液検査で起炎菌を同定して直ちに適切な抗生剤、ステロイドによる治療を開始します。