おたふくかぜ予防接種(生ワクチン)
任意接種です。
生後12ヵ月以上から接種できます。
日本小児科学会では2回接種を推奨しています。2回目は小学校就学前(5-6歳)です。
幼児期に多い感染症であり、幼稚園などの集団生活前に接種することが望ましいです。
接種方法
1回の皮下接種
副反応
- 過敏症:過敏反応として発疹、じんましん、紅斑、掻痒など
- 局所反応:接種した部位に発赤、腫脹など
- 接種後2週間ころ、発熱、耳下腺腫脹などを認めることがあります。
重大な副反応
ショック・アナフィラキシー(0.1%未満)、無菌性髄膜炎(0.1%未満)、急性散在性脳脊髄炎(頻度不明)、脳炎・脳症(頻度不明)、血小板減少性紫斑病(頻度不明)、難聴(0.1%未満)、精巣炎(0.1%未満)などありますが、極めてまれです。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎・ムンプス)
ムンプスウイルスの飛沫感染により生じる全身感染症です。
幼児期に好発します。30-40%は不顕性感染です。2-3週間の潜伏期間があり、発熱、有痛性の耳下腺炎を認めます。
耳下腺、顎下腺、舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで登校禁止です。
治療
ムンプスウイルスに効果のある薬はなく対症療法のみです。
合併症
無菌性髄膜炎(1-10%)、精巣炎(15歳以上男子、20%)、卵巣炎(成人女性、5%)、膵炎(4%)、髄膜脳炎(0.3%以下)、難聴など。