先天性風しん症候群
妊婦が風しんにかかると、赤ちゃんが先天性風しん症候群という病気になり、心臓病(動脈管開存症、肺動脈狭窄症、心室中隔欠損症、心房中隔欠損症など)、眼症状(白内障、緑内障、小眼球症)、聴力障害、小頭症、精神遅滞などの障害を持って生まれる可能性があります。
風しん緊急対策
接種当日に海老名市に住民登録があり、次に該当する方は公費助成が受けられます。
- 妊娠を希望、または予定している女性(16歳以上)
- 妊娠している女性の夫(ただし、戸籍上の夫でなくても、母子健康手帳等で当該胎児の父親であると確認できる者を含む。)
次の方は除きます
- 妊娠中の女性
- 明らかに風しんの既往がある方
- 風しん(麻しん・風しん混合ワクチン(MR)ワクチン、麻しん・風しん・おたふくかぜ混合(MMR)ワクチン含む)の接種歴が2回以上ある方
助成回数・額
1人当たり1回のみ。
当院では風しんワクチン、麻しん・風しん(MR)ワクチンとも自己負担2000円で行っております(接種費用総額から市の助成額を引いた額)。
*厚生労働省では風しんの抗体価が低い人は、麻しんの抗体価も低い傾向がみられることから、風しんの予防接種を受ける場合は麻しん・風しん(MR)ワクチンを接種することを勧めています。
女性が風しんワクチンを受ける場合の注意点
- 妊娠していない時期(月経中、またはその直後がより安全です)に接種を行い、その後2か月間の避妊が必要です。
- 理由としては、風しんワクチンを妊娠中に接種して胎児に障害が出たという報告はありませんが、理論的に完全に否定できないためです。
- 風しんの予防接種を受けて2か月以内に妊娠が判明した場合、これまで胎児に障害が出たという報告はないため、妊娠を中断する理由にはならないとされています。まずは産婦人科を受診してください。